みんなすごくて、それでいい
みなさんこんにちは、こんばんは。
さて、とあるカフェで少し休憩していたときのことです。とあるOLの方らしき人たちが、隣の席で世間話をしていました。聞く気はなかったのですが、聞こえてしまったので聞かせていただいていました(笑)
Aさん「やっぱり〇〇先輩ってすごいよねー」
Bさん「ホントだよね。」
Aさん「いや、ほんとしばらく同じ仕事やってるのに全然進歩ないんだもん」
Bさん「まだまだこれからじゃん!」
ここですかさずCさんがまとめの一言。
Cさん「この会話パターン、昨日のデジャブだね」
全員「(笑)」
と言ったようにこの界隈では、同じ感じの話が交わされてきたのでしょう。どこまで本気でAさんはこの話をしていたのかは分かりません。ホントに先輩の仕事に追いつかず苦しんでいるのか。それとも話の話題を増やすためにあえて自分を低く見せているのか。
ただどちらにしても、この会話を聞いている時にいつも感じることがあります。
それは、なぜ自分と他人を比較して、苦しい方向に自分を持っていくのだろうかということです。結構いつも見て思っていたのです。誰かと比較して、自分で劣等感を感じて、テンションが落ちてしまっている人を。
そういう比較したくなる傾向の人に、どのような考え方を持てばストレスを溜めることなく出来るのか、ということを考えていきたいと思います。
なぜ比較したがるのだろうか?
では、そもそも人はなぜ他人と比較したがるのでしょうか。
まず人は多くの人と共生して生きている生き物です。他の多くの人が行動し、文明を発展させることによって歴史が積み重なってきました。誰一人として一生を一人で過ごしてきたい人はいません。こういう歴史の中から、人は誰かと共生しながら文明を発展・継続させてきました。その中で競争も行われてきました。こういった先代から積み重なってきた人間のDNAとして、誰かと共に生き、それと共に誰かと比較・競争しながら生きていくということが刷り込まれているのでは、ということが考えられます。
と、少し硬い言い回しで言ってしまいましたが、もっと簡単なところで考えてみると、日本人はランキングが大好きな国民なんだそうです。外国のことを詳しく見たわけではないですが、テレビ番組や雑誌にいたる様々なところで、色んなランキングが出されていますよね。そして我々も多くそれを目にして、話題にもしていますよね。まあそういうことです(笑)
比較することによって、自分や自分に関わることの現在地を把握する。そうすることによって安心感を得たり、優越感・時には劣等感を得たりすることができるものでもあります。売りたいものを良く見せるために比較をする、といったことにもよく使われますね。
落ち込むくらいならしなければいいのに
といった比較をする中でも、最初の例でも挙げたように自分をネガティブな方向に持ち込む比較をする人、というのを相当数見聞きすることがあります。人によっては惨めな自分を見せることによって同情を買いたい。そこから助けを受けたい、といった戦略的にされている方もお見受けすることがあります。・・これはご本人の計画通りなので、特にコメントは無く我が道を突き進んでいただければと思います←
一方今回取り上げたい比較する人は、比較することによって自分の気持ちをネガティブな方向に持っていってしまっているような人です。誰かと比較して"私はダメだ""私じゃ出来ない"という思いに支配され、段々モチベーションを落としていく。それも1度や2度ではなく、こういう方は何度もそのパターンに陥ってしまっています。
そういう人のネガティブ比較発言を耳にした時には、必ずポジティブ、またはそのネガティブを中和させるような発言をするようにしています。そうするとどうにか軌道修正してくれる方もいるのですが、結構多くの割合の方が一度ポジティブに軌道修正した・・・と見せかけて元通りネガティブに戻る、と言ったようなパターンをよく見かけます。
おそらくそういう方は昨日今日で作られた考え方ではなく、一生をかけてそのような考え方を築かれてきたのだろうと思います。そういった人に対しては、その場の発言で180度考え方を反転させることは、かなりのショックを与えるようなことを伝えない限りは難しいでしょう。
比較するならポジティブな方向に
では、そういう方達には対処法が無いから諦めましょう!・・とはさすがに言いません(笑)
比較ネガティブパターンに入ってしまっている人に、まず言う言葉があります。それは”比較するのやめてみれば”ということです。おそらくネガティブに入ってしまっている本人は、誰かと比較している時は意識して比較している訳ではないと思います。ずっとやってきた考え方のクセで、誰かと比較することが無意識にされているのだと思います。なので、そういう人に対しては誰かと無意識に比較してしまっていて、それがあまり良くないんじゃない?という提案をしてあげます。そうすることによって、かなり気持ちが楽になった、といった声をもらった時もありました。
また、それでもなお比較する傾向がある人には、別のアドバイスをしてみることもあります。"比較するのは自分が同じか優位になるときだけにしてみれば"と言ってみます。これはその人が自分で比較するときに、そのことによってネガティブな方向に向いていることに気づいてもらう為に言っている言葉です。その比較によって、奮起している方なら全然大丈夫なのですが、比較することによってネガティブになってしまっている人は、その後も負のスパイラルに入っていく傾向があります。
そうなってくると、良い方向に向くのはかなり難しいように見受けられます。そこにメリットを感じることはほとんど無いので、もし比較することでネガティブになる傾向を感じている方には、是非早いタイミングでその考え方を一旦考えないように意識付けしてほしいと思います。
自分のものさしを持って歩こう
人はなぜ比較したがるのでしょうか。
それは自分が今どのくらい高さに到達しているのか、ということを把握したいからだと思っています。その高さをするためには必ず誰か他人と比較をしなければいけないでしょうか。私はそうは思いません。
しっかり自分のものさしを持っていれば測ることができます。
つまり、自分の価値観は自分で決めることが出来れば他人と比較をする必要もなくなってくるのです。そのために、普段から自分のことは自分で決めていきましょう。そして自分の決めた判断には自信を持っていきましょう。
この2つが出来れば、もう誰かと比較して落ち込むことはかなり減らすことが出来るでしょう。
小さい子がおもちゃを買って欲しいとおもちゃ屋さんの前でねだったときにお母さんが言うセリフ。これがまさにその通りなんだろうと思います。
「よそはよそ、うちはうち」