140文字の愚痴出し?情報収集?
Twitter、みなさんは利用されてますでしょうか。
私は登録は結構サービス開始に近い2005年ぐらいから登録はしていて、その時はmixiやその後Facebookなども流行り、そちらの方に傾倒していたためあまり利用していませんでした。しかし2010年代くらいからTwitterの情報発信としての有能さ。また2011年に発生した東日本大震災の時に、災害緊急用として非常に個別具体的な情報を収集・発信できるツールとして認知されてからは、私も主にリアルタイムの情報収集ツールとして利用しています。
そういう緊急時などの役立つツールとして認知されている一方、"炎上"などの言葉が生まれ育ったように、言葉の暴力として利用するツールになっている側面があることも否定できない事実となっております。その範囲は小さな個人から始まっていったものの、その影響力を認知された延長線上にはアメリカ合衆国のトップであるトランプ大統領が国の大事な事項をTwitterで発表する、といった全世界を動かしてしまうようなツールとして利用されています。
Twitterは文字でどんなことも表現できて気軽に発信できるツールです。その反面、その個人のひとつの発言に対してもしっかり責任は持たないといけない、という認識も必要なツールとなっております。
そこで、ここではストレスの溜まらないTwitterとの付き合い方を考えていきたいと思います。あまり見たくない誹謗中傷を見たり、もしくは自分が直接受けてしまってストレスを抱えたり、傷ついてしまったりしているあなたへ。Twitterに自分の時間を縛られてしまっているあなたに。そのストレスから解放されるための考え方をお伝えしていきたいと思います。
Twitterから得られるもの
まずみなさんはどんな目的でTwitterを利用しているでしょうか?
私はトレンドになっている情報を調べたり、経済の情報を調べたり。またフォローしている人のつぶやきなどを見るためといった感じで情報収集のために利用しています。基本的にこれまではあまりTwiiterで情報発信することは少なめだったと思います。
一方ビジネスとして利用される方は、どんどんつぶやきを発信したり、リツイートやいいねを使いながら繋がりを広げていくことに注力されている方も多くいらっしゃることでしょう。
どっちの使い方がどうこういうつもりは全くありません。それくらい幅の広い利用用途の広さがTwitterの強みだと思っています。
そんな中で、これらの利用用途が異なる人たちの中でも共通しているTwitterから得られるものがあります。
それは生の情報収集を行っていることです。
Twitterを利用している人は「新しい情報を欲しい」という欲求を満たすために利用している人がほとんどだと思います。その中で"生の"という言葉を付け加えさせていただきました。"生の"、すなわち本音の情報を欲しい人たちがTwitterを多く利用している傾向があります。中国など国家からの検閲などがある国は例外ですが、それ以外のほとんどの国ではTwitterの検閲など行われないでしょう。つまり既存のマスコミなどのフィルターを通さず、本音をどんどん発信することが出来るツールがTwitterです。
これは90年代後半からインターネット文化が徐々に浸透してきて、そこから20数年経った今、一般の利用者が誰でもより平等に情報を受けることが出来るようになった大きな功績のひとつだと思います。インターネットが発展する前は、多くの情報をマスコミや雑誌などを一度介した情報を私たちは受け取っていました。その情報しか知らない人たちは、その情報が正しいと信じていました。しかしTwitterなどネットからの個人発信が当たり前になってくると、それらの情報は多くのフィルターが掛かった情報であったことを知ることが出来るようになってきました。
本音情報の怖さ
このように一般の個人でも多くの真実に近い情報を得ることができ、それに基づいて本音を世界中に発信出来るようになってきました。そのことは個人の発言権も増して、より民意が届きやすい世界になってきたのだと思います。歓迎してよいことだと思います。
しかしこの傾向に警鐘も鳴らしておきたいと思います。
少し本音を欲しがり過ぎていませんか?
Twitterのツイートを見ていてずっと感じていることですが、普段のメールやブログなどよりも言葉が強くなっている傾向があると感じています。Twitterは画像や動画も投稿できますが、基本は文字を中心とした媒体です。文字のやり取りは情報を伝えることが出来る便利さがある反面、その感情までは伝えにくい部分があります。そのデメリットがうまくコミュニケーションに繋がらず、言葉の暴力に発展しているように感じる場面を多く見かけます。
人は電話など顔が見えないツールを利用している時は、実際に顔を合わせて話している時よりも攻撃的になる傾向があります。そして電話から"声"という要素を取り外した文字のやり取りは、電話よりもより攻撃的になる傾向があります。
しかし電話口やチャット越しで激怒していた人に、その後直接会ってみるとそれほど怒りのトーンはかなり落ちていることがほとんどです。もちろん電話で話してから時間の経過があったため冷静になった、という一面はあります。ただそれよりも、人は対面した状態では、簡単に電話口と同じトーンで怒ることはできません。それは目の前に人が居るからです。
人は自分の目で相手が見えないと、言い返される怖さや相手の表情もうかがい知ることができません。その相手から見えない状態は、なぜかその人を強気にさせます。そうした時に何か怒りに触れることがあったならば、通常の1.5倍増しで怒りを相手にぶつけるのです。
そうした傾向はもちろんTwitterにも多く見られます。
そこでもしあなたがTwitterにストレスを感じているのならば、強気に出ることを少し控えてみましょう。そして心に少しの思いやりを持つようにしましょう。
これだけで大きくストレスは軽減されてくるはずです。
少し離れて見てみれば良いツール
自分の場合は元からTwitterのヘビーユーザーではありません。なので開始当初からそれなりの距離を取ってTwitterに接してきました。なので完全にヘビーユーザーの人の気持ちを理解しきれるわけではありません。
ただその立場だからこそ、客観的目線で言えることはあります。
それは、もしTwitterに疲れてしまったのならば一時的にでもTwitter絶ちをしてみることです。
Twitterは日々リアルタイムの情報が滝のように流れていて、様々な人の意見を知ることが出来る刺激的なツールです。時に過激な言葉が飛び交うその空間は、一種独特のものがあります。刺激が強いということは中毒性があります。その中毒性はあなたを気持ちよくさせてくれる成分があります。その一方で極度の刺激の取り過ぎは、あなたに毒を与えてしまうことにもなり得ます。
そして行き過ぎた中毒性は、あなたの少し極論的なところまで考えると、あなたの性格すら変えてしまう可能性すらあるのです。本来穏やかであった性格が、その言葉の暴力を見過ぎることによって、自分の性格や言動まで引きずられてキツくなっていくこともあります。最初は便利な情報や色んな人との交流を行う目的で始めていたTwitterが、あなたの性格まで変えてしまうようなことになってしまっては元も子もありません。
便利なツール、刺激的なツールであればあるほど、一度その便利さを疑ってみる。そんなこともこれからデジタル世界を生きていく人は考えとして持っておいた方がいいのではないかな、と私は思います。
Twitterがあなたに与えてくれるものは?
とは言いつつも、Twitterは2010年代後半においてもずっと情報の発信源で居続けました。2019年現在でも完全に情報発信の中心に立っており、15年以上第一線で利用されているWEBツールと言うのも素晴らしいことだと思います。今後もTwitterは多くの人に愛され利用されていくことでしょう。
そんな便利なツールであるTwitterだからこそ、良い距離感で、一定のモラルをそれぞれが持ってツイートすることが出来れば、今後も良い形で利用されていくのではと私は思っております。世間の潮流はなかなか変えることは出来ません。これからもTwitterとして独自の進化は続けていくことだと思います。そんな中でも、ひとりひとりが相手に少しでも思いやりを持って投稿していけばいいな、という少し願望にも似た願いを綴って終わりにしたいと思います。