あー、ジム行くのめんどくさい
今年の私は変わるんだ!そうだ、まずは体作りからだ。入会キャンペーンもやっているみたいだしジムに入会するぞ!!
その1か月後・・・
晴れてジムの退会手続き。実質行ったのは最初の3日だけ(笑) みたいな方いらっしゃいませんか?
ずっとジムに通っていると、年度替わりの4月などは就職や異動などで生活環境が変わる方が多い関係で、その時にフィットネスクラブが入会キャンペーンを打ちます。そうするとその時期だけ急激にジム内の人口密度が急激に上がるのですが、5月に入るころには大体いつもの人数くらいに戻っています(笑) 結構ジムに長年通っている人には共感できるのではないかと思う話です。
さて、ではなぜフィットネスジムはなかなか続かない人が多いのでしょうか。きっと入会したからには早く辞めよう、と思って入会した人はほとんどいないと思います。しかし現実としてジムに通っている全会員の中で実に70%超の人は1年間で入れ替わっていると言われています。なのでフィットネスジム三日坊主だった人、あなたがあなたが図抜けて意志力が弱いわけではないのです。
でもそれで安心していては、あなたはそこから前へ進むことはできません。なぜあなたがジムをすぐ辞めてしまったかの原因を発見することができれば、以前の方法を改めることによって再び運動を習慣にすることが出来るチャンスが舞い込んでくるのです。
そこで実際長年ジムに通っている人間目線から、なぜジム入会した人が辞めてしまうのかをお伝えしていきたいと思います。
あなたがジムを辞めてしまう理由
燃え尽き症候群
まあ7割くらいのジムを1か月以内に辞める方は、確実にこの理由になります。入会当日、少し初めての場所に戸惑いながら入ったジムのフロアには、初めてのジムトレーニングを優しく指導してくれるインストラクターさんが付いてくれるところもあります。あなたの身体データを計測して、そのあとインストラクターさんが用意してくれたトレーニングメニューをこなしていくのです。新規入会の方はそれをこなすべくかなり頑張ります。
そしてトレーニングを終えると、普段運動をしていない新規入会者の方からすると尋常じゃない疲労感がくるでしょう。曜日を見てみると今日は週の真ん中水曜日。この疲労感を残したままだと金曜日まで持たない・・・。そうだ金曜日まで休んで土曜日からこの続きをしよう、と心に決めて土曜日。今週の仕事の疲れと、土日までまたあのトレーニングメニューの地獄が襲ってくるのか・・・、これは来週の仕事に響きかねないから週末はゆっくり休んで来週から行こう!
そして1か月後・・・
「退会手続きお願いします」
合計ジム利用回数 1回
なんてことになってしまいます。
この光景を年度初めの4月頃に、もう何十人以上そうなってくる光景を見てきました。その上でジムをすぐ辞めてしまう一番の理由は最初からオーバーワークで頑張りすぎていることが原因です。しっかりトレーニングメニューを考えてやってくれているインストラクターの人には申し訳ないのですが、入会初日の人の一通りのトレーニングメニューをこなした後の状態を見ていると、ほとんどの人がヘバってしまっています。
10年近くジムを利用している自分でも、仕事やその他で体調がいまいち整わないと感じた時にはトレーニングメニューを減らすか、時には休んでジャグジーだけ入りに行くこともあります。そう、休みこともトレーニングなのです。どこか辞めてしまう人の傾向として、休むことや100%を出し切らないトレーニングは良いことではない、と思っている節があるように思います。そうではないのです。今日は体調が乗り切らないので、軽いトレーニングだけであったり、ストレッチだけでもいいので行いにジムに行く。それすらもしんどいならば、ジムのお風呂とマッサージマシンで完全リカバリーの日にするでもいいのです。それであなたが1日のリフレッシュが出来たならばそれも立派なトレーニングの一つになるのです。
もしジムに通うことを習慣としていきたいというのであれば、入会当初は自分へのハードルを下げてあげましょう。普段の1日のサイクルには無かったものを導入しようとしているのです。それは当然最初は身体的にも精神的にも負荷がかかってきます。そんな時にジムに立ち寄っている自分を褒めてあげる。そして慣れてきたらどんどん負荷を増やしていく。それであなたにジムに行くことの意義を感じられることができるようになれば、その瞬間ジムに通うことはあなたの1日のサイクルとして組み込まれていくことでしょう。
実感が感じられないから
よく大手のダイエットを目的とした高級ジムの宣伝で、1か月に数十キロ痩せました!みたいなビフォーアフターを見せたCMを目にすることがあると思います。もしかして、ダイエットを目的にフィットネスジムに通いだした方で、あの劇的な減量のイメージを持ってフィットネスジムに向かった方はいないでしょうか。
先に言っておきますが、その考え方では確実にジム通いは続かないです。
自分もジムに通い続けていますが、ジムに入会した10年前くらいと大きく何かが向上したか、と言われれば、そこまで特段向上していないと思います。ジムで挙げられるダンベルの重量が増えたことや、水泳の50mを5秒くらいタイムを縮められている、というような進歩は見えていると思います。しかし体重はほぼ横ばいであるし、体型もそんな筋肉質になれているかと言われれば、そんなこともないと思います。
しかしその現状に私は満足しながら、今もジムに通い続けています。それは維持できていることに満足しているからです。
健康は向上させるもの、というよりもキープするものなのです。
個々人によってスタートラインが違うので、もちろん一概に言うことは出来ません。すぐに痩せないと命の危険があると言われるくらいの方の場合は少しの運動でもかなりの結果が見えるかもしれません。高額な料金を払ってパーソナルトレーニングを行うような場所に行かれる方は即結果を求めていかれるのですから、それは費用対効果に見合った効果を期待していくでしょう。ただ、一般的なフィットネスクラブに通うような場合は、すぐに目に見えるような結果は中々感じることが出来ない場合もあるでしょう。しかし反面行く前よりも悪くなっていると感じることは少ないのではないでしょうか。そう、この考え方を持って行って欲しいのです。
すぐには結果は出ていないかもしれない。でも前よりは悪くはなっていない。
これを感じることが出来れば、次第にあなたにも目に見えるような結果が舞い降りてきてくれるようになってきます。
まだジムがあなたの習慣になっていない
前の項目でも少し触れましたが、"ジムに行くこと"があなたの1日のサイクルに組み込まれるのは結構至難の業になってきます。逆にそれが出来ればもうジム通いはあなたの習慣とすることが出来るでしょう。
ではジムに通い続けるには何をすればいいのでしょうか?それは
"鍛える"以外の目的を持つこと
です。
私の場合はジムの大きいお風呂に入ること、そしてマッサージチェアも使いながら一日の疲れを落とし、一日のリセットを行う場所として鍛える以外の利用価値をジムという場所に見出しています。どんなに今日の仕事でイヤなことがあったとしても、ジムという場所を運動したりリフレッシュしたりすることによって一日のリセットポイントとする。それだけで私は充分ジムの利用価値を感じ、月会費分の元は取れていると思っています。
また主婦の方であれば、交流の場としても使われているように思います。普段一生懸命に家事を行ってくださっている専業主婦の方は、基本的に行動範囲が家の中という時間が多くなってしまいがちです。そんな一日にメリハリをつけるためにジムに通い、運動すること。そしてそれ以上に地域の方と交流を行うこと。それにより、日常の家での仕事とは別の時間が作れます。そのことによって運動不足解消とストレス解消を同時に行っている、なんていう光景も良く見かけます。
このように日常とは違った第3の居場所を作る場所として、ジムは非常に最適な場所になります。
もし日常が連続して続いて疲れている、といったような肩に重荷を感じているような方であれば、ジムは最適な場所となります。ジムに入会する前にホームページなどでそのジムにどんな施設があるか(大きなジャグジーがあるetc)見てみてください。そしてジムに体験入会が出来るならばその場の雰囲気を見てみてください。周りにジム通いしている友人がいるのならばその人に感想を聞いてみるのもいいかもですね。個々人で求めるものは違いますが、そこにメリットを感じることが出来れば、あなたはジム通いを継続することができ、徐々に健康を取り戻していくことが出来るでしょう。
まとめ
ジムに行くこと、それをなにか向上しなくちゃ!と考えてしまっては、それがあなたの重荷となってジムから足を遠ざけてしまいます。そうではなくてそこまで頑張れなくてもいい。キープ出来れば御の字だ♪ というくらいのハードルを下げた状態で運動をしてあげてください。そして疲れた日にはジムの大きいお風呂に入りに行く、という目的だけで行く日があっても全然問題ないのです。まずはこの時間はジムに行く時間ということを習慣付けてしまうのです。そうすればあなたの1日のサイクルに"ジム"という項目が刻み込まれます。そこまでいけばもうあなたは立派なジム通いのしている人になれるのです。
もしこれまでに、ジムに入会してすぐに辞めてしまったという方も、その失敗を振り返ってみてその時の自分のハードルを下げてみれば、今度は継続してジム通いできる健康的に人になれるチャンスが大いに高まることでしょう。また入会すぐのオーバーワークもよくありません。また下の記事では無理なく継続できるトレーニング方法を書いてみましたので、是非こちらも併せてご覧ください。