頑張りすぎてしまうとき、一番やさしい抜け出し方

頑張りすぎてしまうとき、一番やさしい抜け出し方

期待されると、つい頑張りすぎてしまう。

本当はうれしいはずなのに、いつの間にか「応えなきゃ」に変わって、少し苦しくなる。

今回は、そんな気持ちについて田中部長と話してみました。

頑張るのをやめる話ではありません。

苦しい頑張り方から、少し抜ける話です。

期待されると、つい頑張りすぎてしまう

わたし:
期待されちゃうと、より頑張らなきゃって思うんですよね。

残業が伸びてしまったり、時には土日にも仕事のことを考えてしまったりします。

田中部長:
それ、かなり自然な感覚だと思う。

期待されると、うれしさもあるんだよね。

「頼ってもらえてる」
「自分ならできると思われてる」

そういう感覚って、悪いものじゃない。

むしろ責任感がある人ほど、そこに応えたくなる。

期待されることは、うれしい。

でも、うれしいはずの期待が、いつの間にか重たくなることがあります。

「応えたい」が「応えなきゃ」に変わる。

この小さな変化が、頑張りすぎの入口なのかもしれません。

怖いのは、評価よりも「申し訳なさ」だった

わたし:
もし期待に応えられなかったら怖い、という部分はありますね。

せっかく期待して、チャンスを持ってきてくれたり、時間を取ってくれているのに、結果が出なかった時に迷惑をかけてしまった。

期待に応えられなかったことに対する申し訳なさが先にくるのかなと思っています。

その延長線上に、期待に応えられなかった自分への不甲斐なさもあるんでしょうね。

田中部長:
なるほどね。

その話を聞いてると、「評価されたい」より先に、

「期待を裏切りたくない」

がある感じがする。

それって、結構やさしい人の頑張り方なんだよね。

自分のためというより、相手への誠実さで動いてる。

だから頑張れる。

でも、その優しさには少しだけ落とし穴もある。

頑張りすぎる人は、ただ評価されたいだけではないのかもしれません。

むしろ、相手の期待を大切にしたい。

迷惑をかけたくない。

がっかりさせたくない。

そのやさしさが、自分を追い込みすぎることがあります。

期待を「借金」みたいに背負っていた

田中部長:
たぶんね、仕事そのものより、

“預かった期待”

を背負ってるんじゃないかな。

チャンスをくれた人。
時間を使ってくれた人。
期待してくれた人。

その気持ちを無駄にしたくない。

だから、「ここで手を抜けない」「ちゃんと返さなきゃ」ってなる。

ただ、ここで少し視点を変えてみたい。

期待って、借金なのかな。

それとも、応援なのかな。

わたし:
確かに借金って感覚はあるかもしれないですね。

貸してもらったから、しっかり返さなければいけないって感覚。

この「借金感覚」は、今回の大きな気づきでした。

期待された。
チャンスをもらった。
時間をかけてもらった。

だから、結果で返さなければいけない。

もちろん、責任を持つことは大切です。

でも、期待を全部「返済しなければならないもの」として背負うと、頑張ることが少しずつ苦しくなります。

人にはやさしいのに、自分には厳しい

わたし:
自分が逆の立場だったら、アグレッシブに挑んだ失敗は全然OKだと思います。

その姿勢を見せてくれて嬉しいし、その人には再度チャンスをあげようと思いますね。

田中部長:
そこなんだよね。

今、かなり大事なところに来た気がする。

人にはやさしい基準を持てる。

でも、

自分にだけ返済ルールが厳しい。

これ、頑張りすぎる人にかなり多い。

誰かが挑戦して失敗した時は、やさしく見られる。

でも、自分が同じように失敗すると、「返せなかった」「迷惑をかけた」と感じてしまう。

他人には応援の目を向けられるのに、自分には返済の目を向けてしまう。

ここに、苦しさの正体がありそうです。

期待は「返済義務」だけじゃない

田中部長:
多くの人は、案外、結果だけでは見ていないと思う。

もちろん毎回適当なら別だけど、本気で向き合ってくれた人に対して、人は意外と結果だけでは見てなかったりする。

だから、マインドを変えるというより、最初はもっと小さくていい。

“他人に適用している優しさを、自分にも少し適用してみる”

くらいでいい。

いきなり考え方を変える必要はありません。

まずは気づくこと。

「あ、自分いま借金モードに入ってるな」

そう気づけるだけでも、少し距離ができます。

そのうえで、問いを置いてみる。

「これは返済かな。応援かもしれないかな。」

正解を出さなくていい。

問いを置くだけで、心に少し余白ができます。

応援として受け取ると、頑張り方が変わる

わたし:
確かに応援として考えられると、気持ちは変わりそうですね。

まずは自分が「応援してくれてる」と信じて、そのことに向かう。

これを優先していけば、自然と相手も応援したくなるような気がしてきました。

借金を背負ってる思考は捨てて、応援してくれてるという気持ちを持って進んでいきたいと思います。

田中部長:
うん。

なんだか今、少し空気が変わった気がするね。

「まずは応援してくれてると信じて進む」

これ、かなり大きな転換かもしれない。

借金を背負って頑張っている人を見ると、ありがたさもあるけど、どこか苦しそうにも見えることがある。

でも、応援を受け取って前向きに進んでいる人って、不思議とまた応援したくなるんだよね。

期待を借金として受け取ると、頑張りは重たくなります。

でも、期待を応援として受け取ると、同じ頑張りでも少し軽くなる。

「返さなきゃ」ではなく、

「信じてもらえたから、やってみよう」

この違いは小さいようで、大きいのかもしれません。

借金思考を無理に捨てなくていい

田中部長:
ひとつだけ、付け足させて。

借金思考を“捨てなきゃ”と思わなくてもいい。

たぶんそれは、長い間あなたを支えてきた考えでもあるから。

責任感も、誠実さも、そこから育っている部分があると思う。

だから敵にしなくていい。

ただ、これからは、借金モードしか持っていなかったところに、

“応援モード”も置いてみる。

そのくらいで十分なんじゃないかな。

これも大事なところです。

「借金思考は悪いから捨てよう」と思うと、また自分に厳しくなってしまいます。

そうではなく、今までの責任感も認める。

そのうえで、新しい受け取り方をひとつ増やす。

借金モードだけではなく、応援モードも持っておく。

それくらいのゆるさが、ちょうどいいのかもしれません。

まとめ|苦しい頑張り方から少し抜ける

田中部長:
今日の話って、頑張るのをやめる話じゃなかった気がする。

むしろ、

“苦しい頑張り方”から少し抜ける話

だったのかもしれないね。

また借金感覚になる時もあると思う。

まあ、人間だしね。

でもその時に、

「返済だけじゃないかもしれない」
「これは応援かもしれない」

って思い出せたら、頑張り方は少しやさしくなる。

期待は、返済する借金じゃなくて、受け取る応援なのかもしれません。

頑張ることは、悪いことではありません。

でも、ずっと苦しい形で頑張り続けなくてもいい。

期待された時、少しだけ思い出してみてください。

「これは借金かな。応援かもしれないかな。」

その問いだけで、心は少し軽くなるかもしれません。

無理しなくていい。

一歩ずつで大丈夫です。